メニュー

不随意運動

自分の意図に反して、手足などが勝手に動くことを不随意運動と言います。緊張するような場面でもないのに、すぐにふるえたり、字を書こうとすると極端にふるえて、字が書けなくなる、これは本態性振戦と言います。甲状腺機能亢進症などの代謝疾患や、薬物中毒などでもふるえることがあり、それぞれの病気を治療すれば治ります。不随意運動がどの場所に、どのようなときに出現するのかが診断に重要となります。これらの多くの病気は、脳のMRI検査で調べても異常は見つからず、神経内科医の診察が必要です。
当院では、

  1. 痙性斜頸---首の筋肉が異常に緊張して、ねじれ・傾く、ふるえるといった局所性ジストニア(筋肉の過剰な緊張による異常な姿勢や動きを呈する不随意運動)の一種、
  2. 片側顔面痙攣---片側の顔面がピクピクと痙攣する不随意運動
  3. 眼瞼痙攣---両方のまぶたがピクツキ(痙攣)・開けにくくなる局所性のジストニアの一種
  4. 痙縮---脳梗塞・脳出血後遺症などで手足の筋肉が緊張しすぎて、勝手につっぱり、曲がってしまう状態

を治療しております。

ボツリヌス治療とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を筋肉内に注射する治療法です。一般的にボツリヌス菌は、食中毒の原因になる菌として知られていますが、ボツリヌストキシンには、神経から筋肉への指令をブロックすることで肉の緊張を和らげる作用があります。安全性も確立されております。

ボツリヌス治療の効果持続期間は3~5カ月間ですので、患者様は定期的に治療を受ける必要があります。痙攣を止めても、極力麻痺を起こさせないようにするなど、治療に対する反応をみながら治療を進めます。微調整が大事であり、薬の量や濃度の加減、注射する部位、左右のバランスなどを考慮して治療を行います。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME